配信などを見ていると、強キャラ叩きや弱キャラ使いのネガコメントが目に付くことがちょいちょいありますね
こういったことは今に始まったことではないですが
自分の好きなキャラクターが理不尽なやられ方でぼこぼこになってしまったり、過剰な対策をさせられたりすると嫌な気分になるものかもしれません
なぜみんな同じ強さに出来ないのか?不公平ではないか
そう思うのも無理のないことだと思います
その辺りについて筆者程度の偏った知識ではありますが少し語ってみようと思います
なぜバランスの良いゲームはなかなかないのか
キャラクターには個性がつきものである
格闘ゲームは必ず何かしらのキャラクターをプレイヤーが操作し、対戦していますよね
スタンダードな波動昇竜系の技を持ったキャラ、投げキャラ、スピード特化のキャラ、重量キャラなど
またキャラ性能の他にもかっこいい男性キャラ、かわいい女性キャラ
ストーリーが良いキャラもいるし、他にもいろいろと魅力的なキャラクターがたくさんいます
その中から自分の好みで、例えばかわいくて強くて使いやすいキャラを選択する人もいれば、とにかく対戦で勝てればいいから最強キャラを選択する人もいるわけで
キャラクターに個性があるということは、すなわち「違い」というものが生まれるのは必然なのです
その中で全キャラとは言わずとも、ほとんどのキャラクターがきちんと戦えるゲームがバランスが良いと言われます
しかし強キャラ、弱キャラといった格差や相性というものは、個性が顕著であればあるほどどうしても生まれてしまうもので
例えば遠距離から一方的に攻撃するのが得意なキャラがいたとして
こちらへ近づく術をろくに持たない鈍重なキャラ相手であれば楽々完封出来るが
懐へ飛び込むのが得意で近づいてしまえばこちらのものというようなインファイター型のキャラ相手は辛い、などといったことが起こりがちです
他にも使いこなせばかなり強いが操作難易度の高いキャラもいれば、初心者でも簡単に扱えるのに強いキャラもいたりするわけですし
当て身やランダム要素のある技などを持っているユニークなキャラクターは、持ち味を生かして勝つことが求められるため、どうしてもキャラランク的には下になりがちな気がします
そんな中で、全キャラが全キャラに対して五分五分のバランスの良いゲームを作ると言うのは簡単に求められるものではないと思うのです
キャラクターが個性的で魅力的であるほど、どうしても違いが大きく生まれてしまうものなのではないでしょうか
そもそも本当にバランスの良いゲームは求められているのか
筆者はそうでもないと思います
キャラクター全員が同じような技を所持していてほんの少しずつしか違わない、例えば全員波動昇竜キャラのゲームとか
そこまでいくともう、どれ使っても一緒じゃね?っていうただの無個性のガワを選ぶだけのアバターゲーになってしまう気がしますし
元より同キャラ戦をやれば間違いなく五分五分で個人のプレイスキルのみの勝負になります
本当に完璧なゲームバランスが求められているのであれば、当然同キャラ戦がもっと流行ってみんなで同じキャラを使っているはずなのですが
そうではないどころか、同キャラ戦は不毛だからあまり好きではないと言う意見の方がよく聞くくらいな気がします
違うキャラ同士で各々持っている個性的な技を武器に、どうぶつけ合うかを競うから面白いのではないかと筆者は思います
ゲームを遊ぶスタイルやキャラ選択は人それぞれ
個々人思うところがあって自分の持ちキャラを選択していると思いますので、キャラ愛で弱いキャラクターを選択している人に向かって
「勝ちたいなら強キャラ使えばいいじゃん」というのは的外れもいいところでしょう
しかし、自分の好きなキャラクターを使うのであれば、不利なゲームを強いられる覚悟は必要なのではないかとは思います
少なくとも、それを盾に他のプレイヤーにハラスメントしたり、公式の仕事が遅いなどと八つ当たりするのは以ての外ではないでしょうか
勝つために勝ちやすいキャラクターを選択することはそれ自体何も間違ってはいません
考え方の違いはありますが、お互いに理解を示すことは大事なことなのではないかと思います
まとめ
強キャラ弱キャラ格差は理不尽なレベルであれば折を見て調整される昨今ですから、今の強キャラはひどいものであればきちんと弱くなるはずです
また弱キャラ使いであった人が急に壊れキャラ使いに変貌することだってあるかもしれません
そうなった時に、強キャラ使いをハラスメントする風潮が蔓延しているせいで自分の好きなキャラクターが叩かれるようなことになったら悲しいと思いませんか?
格ゲーはマイナージャンルですから
同じゲームを楽しむ者同士、相手を尊重するようにしていけたら良いですね
余談
かつてキャラクターバランスが研究を重ねられたことにより崩壊に崩壊を重ね、ほぼ全キャラクターが壊れキャラになってしまったせいで、逆にバランスが取れてしまったというゲームが存在しました
世紀末バスケゲーやら相手の背後を取ったら勝ちの真の武士道ゲーやら・・
>>外部リンク
もちろん賛否両論ではあったようですが、なんだかんだファンが多いゲームだと思います
当時はバランスもへったくれもないようなゲームがたくさんあった時代ですから、今のゲームを当たり前だと思っていると信じられないようなことも多いかもしれません
ゲーム側に楽しみを求めるのももちろん正しいのですが、プレイヤー側で楽しみ方を探していくというのも大事なことなのではないかな、と老いぼれゲーマーは思うのでした
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